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「無責任ギャラクシー☆タイラー」シナリオ その1

みなさまこんにちは。

声優の井村万里子です。

本日から、「無責任ギャラクシー☆タイラー」のシナリオについて

お話ししていきます。

 


シナリオとは


 

場面の構成やキャラクターの動きやセリフなどが書かれたもの。

 

この意味以外にも筋道(決められたもの、計画的なもの)という意味もあるそうで、

これはこれでとてもかっこよいと感じました!(笑)

 

みなさま「シナリオ」と聞くと、脚本や台本を思い浮かべませんか?

実は、この二つ、中身は似ていても別のものを指します。

 

  • 脚本・・・スタッフさんや監督さん向けのもの(舞台装置や情景、立ち位置などのセリフ以外の細かい指示が書かれている)
  • 台本・・・役者さん向けのもの(セリフメイン。セリフとさまざまな状況や心理が書かれたト書きで構成されている)

 

ちなみに声優さんに配られ、収録の際に使うものは、

セリフ中心で構成されている「台本」と呼ばれるものです。

 

そして、ここでご紹介する「シナリオ」とは、

台本でも脚本でもなく、カメラで撮ることを前提にしたものです。

 


シナリオの書き方 


 

シナリオは、プロット(あらすじ)をもとに、書いていきます。

 

構成は主に、

  • 柱(場所など)
  • ト書き(状況)
  • セリフ(誰が話しているのか)

この3つをもとにされています。

 

このほか、ラジオやアフレコ、映像、舞台など用途によって書かれる指示が違ってきます。

 


「無責任ギャラクシー☆タイラー」のシナリオ 


 

さて、みなさま気になるタイラーではどうだったのか・・・!

 

よく30分アニメや長年愛されている「サザエさん」や「ドラえもん」ですと、

短編ごとにシナリオを書く方が違いますが・・・・。

 

今回はアニメーションに珍しい、木村 寛監督自らシナリオを書いていました!!

(通常のアニメはシナリオをメインで書く方がいらっしゃいます)

 

「無責任艦長タイラー」の産みの親の一人である朝倉薫さんの息子さんと

しっかり打ち合わせを行いつつ、

監督にしかできないようなことも+αでやっていたのです!!

 

それがこちら。

 

「コンテのカット割り」

 

冒頭に、シナリオはカメラで撮ることが前提のものだと

お話しをしましたが、まさしくこれです。

 

映像でもよくカメラワークというのがあり、

シーンによってより効果的な撮り方をなさっていると思います。

 

アニメーションでも、同じようなことが言えて、

ただ違うとすればその動きを人間がパソコンなどを使って作っています。

(例えば、空を見上げている女の子を上から下に撮ると、

女の子の表情がメインの映像になり、横から撮ると全身と周りの様子が分かるなど)

 

通常、カット割りを行うのはシナリオを書く方とは別の方が行います。

 

ちなみにカット割りとは、シーンの切り替わりのこと。

これを監督がシナリオと同時に行えば、

あとで見返すときにゼロの状態から行うよりもはるかに短い時間で行えるのです。

 

 

このように、少しずつではありますが工夫を重ね、

アニメーション創りの時間を増やしているぶりおアニメーションでございます。

 

士のように勇ましく、

き(好き)な人と

を以て貴しとなし創る

 

お時間を割いて読んで下さいまして

本当にありがとうございました。

 

 

井村 万里子

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