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トリプルスレットが出来るまで『その2』

木村寛原作、コンテアニメーション『トリプルスレット』

原作コンテンツ

前回のブログでは、「自ら原作を描こう」
と決意した所までお話をしました。
トリプルスレットが出来るまで『その1』
今回は「トリプルスレット」の原作を描く前に描いた
原作の話をしていこうかと思います。

「新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生Death and Rebirth」を地元
群馬の友達と劇場で鑑賞し、アニメの演出になると心に決めた19歳の春。
まずは、漫画を描いてみようとトライしてみましたが、全くやり方
が分からず挫折し、東京に出て来アニメを学び10年を超えた頃に
やっと原作描く仕事が舞い込んで来ました。

その作品は僕が監督をやらせて頂いた「はいたい七葉」
http://hai-tai.jp/

スポンサーの南西産業さんからのオーダーは、
沖縄県民の女性が挨拶をする時は『はいたい』って言うのだが
男性も女性も皆「はいさい」と言ってて沖縄の挨拶の文化が
崩れてきてる。『はいたい』っていう子は本当に可愛いんだよ~
だからこそ、女性は『はいたい」男性は『はいさい』という生きて
いく上で大事な挨拶の文化をちゃんと伝えていきたい。
これをアニメで表現して欲しいという熱い気持ちを頂きました。

それをヒントに当初は1クール作品予定だったので、12本分の
プロットを3日ぐらいで書き上げました。

結論から言うと、僕が描いたプロットは採用されず
現在の沖縄の女の子達と妖精達との萌えとギャグをミックスした
ハートフルな作品になっております。
はいたい七葉の監督作業の中で、製作委員会で決めた原作の
方向に沿って作品を創っていく内に、少しずつですが
原作の作り方のイロハを学ばせて頂きました!

原作を描く事、19歳の時にはやり方も考え方全く分からなかった僕が、
このはいたい七葉という作品で、形上ではありますがはラストまで描く事が
出来る様になった!

この時思った事は、
最後の句読点の〇を付ける所まで描く事、原作作りにおいて重要な事。
19歳の時はラストまで描けない僕ですが、どんな支離滅裂の作品でも
描いててつまらないと思ってしまっても、紙やPCにしっかりと描く事!

最後まで描く事によって、それまで脳内で考えた事が具現化され、視覚から
ダイレクトに入って来る為、作品の良し悪しが明確に見えてきます。
そこでダメだった所は反省して今後に活かせば良いし、
良かった所はしっかり覚えておく。描く事によって知識が
定着化してくると思います。

その後も、仕事の合間に原作を描いていきました。

・3人一組のチームで、1人はアンドロイドを入れるのが条件の近未来恋愛フットサル作品
アンドロイドに関するルールが毎年変わる、スポーツルールに対する風刺

日本全国どこでも女子プロレスが文化として根付いている世界観。
女子高を舞台にした、プロレスルールをより明確にしエンターテイメント性溢れる女子プロレスの作品

・人生に疲れたオヤジがゆるキャラに変身して、欲望のまま行動するのだが、結果人を救う
ブラックユーモア溢れるファンタジー作品

・廃校寸前の小学校を舞台に、皆で遊びを考えるスポコンコメディー作品
皆が考えた遊びが100年後オリンピックをしのぐ競技として発展する3世代に
渡るリアルスポーツロマンに様変わりしていく作品

等の原作を描きました。
ですが、色んな方に見せましたが全く相手にされなかったのが現実ですね・・・

しっかりしたテーマ性や魅力あるキャラクターを創る事、引き込まれる
ストーリー展開等をもっと磨いていきます!

このブログを書いてて思い出しましたが、原作を創るってすごく楽しいです。
一生出来る、一番面白い遊びだと思います。

「面白い」「楽しい」このワードが、僕が起業した一つの理由だったりします。

『楽しくアニメを創りたい!』

武犂和アニメーションのキャッチコピーである
「陽気に和を以て好きなアニメを勇ましく創る」
かなり話がそれてしまいましたが・・・
次回はトリプルスレットの原作についてお話すると
思います。

トリプルスレットに対するご意見ご感想を
お気軽に頂ければ幸いです。
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これからも武犂和アニメーションを
宜しくお願いします。

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