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アニメ作りにおける基礎の重要性

みなさまこんにちは。声優の井村万里子です。

本日は、「基礎の重要性」についてお話ししていきます。

 

 

基礎と基本の違い 


 

基礎と基本の違いとは・・

 

「基礎をしっかり」「基本に忠実に」なんて言葉をよく耳にしますが、

いったいこの2つはどう違うのでしょうか。

 

〈基礎〉


知識や技能を指すもの。

客観的に把握することができ、周りと比較ができるものが多い。

 

〈基本〉


認識や価値観を指すもの。

人によってさまざまなとらえ方がある。

できている・できていないかは、判断する人の主観的なものになりやすい。

 

 

〈基礎+基本=応用〉


数字を覚える(基礎)+公式を覚える(基本)=難しい問題へ(応用)

 

体力をつける(基礎)+体力を正しく競技に生かすための基本動作を身につける(基本)

=試合で臨機応変に動くことができる(応用)

 

このようにみていくと、基礎と基本は似てはいますが、

別物であることがわかるかと思います。

 

また、小さいころを思い出すと、この〈基礎+基本=応用〉の公式が

当てはまることが多いのではないでしょうか。

 

当時、やることなすこと全部初めてだったことも今では、

できるようになって応用まで効くようになっていると思います。

 

 

現場で差がでてくるものは「基礎」 


 

アニメーションの制作の現場や声優のアフレコ現場、イベント、舞台、なんでもよいのですが、

共通して言えるのは、「基礎」をしっかりやってきた方(かた)が強いということです。

 

アニメーション制作の中で、初めて作画を担当するとき、

絵のデッサンを勉強してきたものとそうでないものだとその差は歴然。

まず、何か要望をしてもなかなか伝わらなかったり、

たとえ理解してもどう対応していけばよいか分からなかったりします。

 

基礎があるものだと、うまく対応していくことが多いようです。

 

また、アフレコの現場でも、同じようなことがいえるそうで、

ディレクションを頂いた時の対応一つで基礎ができているか・できていないかが分かるそうです。

 

これがいわゆる「応用」というものですね!

 

 

好きなことを長く続けるために・・ 


 

好きなことを職業にしていらっしゃる方なんてほんの一握りかもしれません。

 

そもそも最近、やりたいことがない・わからないとおっしゃる方がほんとに多くて、

私のまわりでもよく聞きます。

そんな方は決まって「やりたいことがあって羨ましい」と口を揃えて話されます。

 

 

自分がやりたいことは何なのか、そのために何が必要なのか、

ひとつひとつ自分と向き合って考えていくことが大切だと思います。

 

そして、そこで見つけたものをずっと続けていくために

必要なのが「基礎」です。

 

死ぬまで続けていくことができたらそれはもう幸せですね!!

 

どうかみなさまにもその素敵なものが見つかりますように。

 

 

基礎を大切に、ご要望に柔軟に対応できるアニメーション制作をやっていきたい

ぶりおアニメーションでございます。

 

 

士のように勇ましく、

き(好き)な人と

を以て貴しとなし創る

 

 

お時間を割いて読んで下さいまして

本当にありがとうございました。

 

 

井村 万里子

 

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