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恋風 アニメ 6.10話演出 最終話演出助手 木村寛

みなさまこんにちは。声優の井村万里子です。

本日は、「恋風」についてお話ししていきます。

 

 

恋風とは


 

2001年9月号から2004年22号まで漫画雑誌「イブニング」にて連載された恋愛漫画作品。

2004年4月から6月までアニメ放映もされた。(全13話)

【あらすじ】

耕四郎は、少年時代に両親が離婚。父に引き取られた耕四郎は、母方との交流をいっさい持たず、十数年が経った。

ある日、偶然知り合った女子高生に心惹かれる。しかし、彼女は生き別れになった12歳年下の妹七夏だった。

七夏との再会に出だしを挫かれた耕四郎の心。

その日から自己嫌悪といら立ちの日々が始まったのである。

 

当初はプレスコ収録だった?!


 

なんと、現在では珍しいプレスコ収録を当初行っていたという恋風。

※プレスコ収録とは、映像なしに台本をもとに演技していき、その音声を録るもの。録った音声をもとに絵をつけていく。

 

映像を見てそれに合わせる必要がなくなり、その分、自身の自然な呼吸で芝居ができクオリティはあがりました(*´ω`)

 

しかし、ここで問題点が発生

 

 

あとから絵をつける人たちの音声を聞いた時の見解がバラバラなことに・・・!

特に微妙なニュアンスの場合、表情がうまく定まらないことも・・。すべてが役者任せになってしまう問題点も

 

結局途中から従来のアフレコ方法になったそうです。

これはこれで、いつもやられていることなのでやりやすかったそうです。

 

 

一生懸命さが伝われば何かが変わる


 

アニメ「恋風」の監督は、地獄少女やデュラララで監督を務められた大森貴弘さん

木村社長とは、灰羽連盟の際ご一緒されており、当時、大森さんは助監督、木村社長は演出の立場でしたが・・・

最初、木村社長は大森さんに嫌われていたそうです。

 

というのも、おそらくこのとき木村社長は、グロス請けの立場で演出を任されており、灰羽連盟のあの綺麗な世界を創らなくてはならないということでかなり悩まれていた時期です。

 

仕上がってきたものが監督を納得させるようなものでなければ、監督からすると仕事をしてないものと同然なのかもしれません。

極めつけは、このとき一緒にお仕事をするのは初めてだということ。

 

今回の「恋風」では木村社長、大森さんや各スタッフさんと相談しながら「恋風」の世界を表現しようと頑張った結果、それが認められ今では仲良くなられたそうです(*´ω`*)

 

頑張っていたら何かしらは認められるのだなぁとイムは木村社長のお話しを聞いて感じました。

 

改めてそんな大森さんのご紹介をいたしましょう(^▽^)/

 

〈大森 貴弘(オオモリ タカヒロ)〉さん

日本の男性アニメーター、アニメーション演出家、監督。

東京都出身。

 

高校卒業後、スタジオディーンにアニメーターとして入社される。退社後は、フリーのアニメーター、アニメ演出家として活動されていたが、20代半ば、カラオケビデオや企業PV映像などの制作者・ディレクターに転向。実写映像の傍ら、原画やデザインの仕事を受けるようになり、アニメーション業界に復帰された。

 

恋風の最終話では通常2.3カ月はかかる作画期間を大森監督の絵コンテの説得力とをキャラクターデザイン  岸田隆宏   さん自らレイアウト全て描く事によりなんと3週間で終わらせたとのこと

 

凄すぎます・・・!

 

おまけ☆現場は女子高校生の和気あいあいとした空気


 

今回、恋風のメイン登場人物が高校生ということもあり、メインのヒロインをはじめ周りの友達もほぼみな現役女子高校生が声優を務めていたそうです。

 

今となっては、高校生が声優デビューしていてもなんの不思議もない時代ですが、少し前のこの時代ですとまだまだ少なく、木村社長も現場で女子高校生が和気あいあいする姿に癒されていたそうです(笑)

 

 

士のように勇ましく、

き(好き)な人と

を以て貴しとなし創る

 

 

お時間を割いて読んで下さいまして

本当にありがとうございました。

 

 

井村 万里子

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