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ブリアニTVエスエスピーゆーちゅー武_07

みなさまこんにちは。声優の井村万里子です。

本日は、「魔術士オーフェンRevenge制作進行」についてお話ししていきます。

ブリアニTVエスエスピーゆーちゅー武_07

 

初めてのグロス請け作品 


 

木村寛社長が葦プロダクションに入って初めてグロス請けの作品に参加。

その作品が「魔術士オーフェンRevenge」。

 

これは、1999年10月~2000年3月まで放映されていたTVアニメーションで、

「魔術士オーフェン」の2期作品。

 

※グロス請けとは・・・元請けのアニメ制作会社様より依頼を受け、話数ごとに制作を行うこと。

 

木村社長はこちらの作品で全23話中、5~6話作品に関わっており、

実は演出デビューも・・・!

 

このお話しはまたおいおいするとして(笑)

 

とにかく、話は戻りまして初めてのグロス作品。

ビーストウォーズネオやアキハバラ電脳組などで制作進行をやってきたけれども、

どちらも元請け作品。

 

いったい、木村社長を待ち構えていたのはなんだったのか!

 

 

上には上がいた・・・! 


 

元請け作品とは違って、グロス作品は、元請けの会社に出向き打ち合わせに行ったり、都度作品のチェックをして頂いたりしなければなりません。

これが大きな違いではないでしょうか。

致し方ないことですが、元請けで制作するとほぼ社内で完結出来るのですが、グロス作品の場合は元請け会社に連絡して判断を仰いだり、素材の入れ回収を行ったりするため、時間がかかってしまいますね・・(´;ω;`)

 

また、会社によって理念も考え方もまるっきり変わってくるので、今まで良かったものが今回はダメなことだってあるはすです。

 

例えば、実際に言われた要望として「キャラクターデザインの設定に忠実に沿って行ってほしい」というのがありました。

 

これはどういうことかといいますと、アニメのセーラームーンを思い出して下さい。

話数によって雰囲気が全然違うと思います。

影のつけ方や、色合いなどが描く人によって弱冠違ってきます。

ですがそれが味だったりもするのです

 

しかし、今回は、これをばらつきなく誰が描いても同じようなクオリティにする必要がありました。

 

木村社長は自分が信頼する原画マンを集めて制作に入ったそうですが・・・

上記のご要望を頂いてしまったそうです・・(´;ω;`)ウッ…

 

元請け会社様が立てた総作監さんに修正を入れて頂く事により、絵は整える事が出来たので
完成フィルムはクオリティーの高い物になります。

今までの作り方は、総作監制をしいてなかったので、この様な方法でクオリティーを上げる
方法があるのだと知りました。

 

今回、木村社長がグロス作品の制作進行や演出として参加して感じた事、

それが「上には上がいるんだなぁ・・・」です。

 

 

そもそも、元請けの会社にはアニメを知り尽くしている方がそろっていて、制作のクオリティも高く、容易に人に任せられないと考えているところがあります。

 

逆に、グロス請けを行う会社は、いつか元請けができるようになりたいと思いながら会社の体制を作っているところです。

 

元請けの会社はやはりそれを請け負うだけのキャパシティがあるのです。

 

もちろん、グロス請けであってもその依頼のあった話数に関しては全責任が乗ってきますのでそれ相応のキャパは必要になります。

 

ぶりおアニメーションもまずはグロス請けができるようにこつこつやっていきたいと思っております(`・ω・´)

 

エイエイオー!

 

 

士のように勇ましく、

き(好き)な人と

を以て貴しとなし創る

 

 

お時間を割いて読んで下さいまして

本当にありがとうございました。

 

 

井村 万里子

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