聖闘士星矢: Knights of Zodiac 演出として参加しました
みなさまこんにちは。声優の井村万里子です。
本日は、「聖闘士星矢: Knights of Zodiac」についてお話ししていきます。
聖闘士星矢について
車田正美さん原作の少年漫画。
1986年~1990年週刊少年ジャンプにて掲載されていた。(全246話)
アニメシリーズは、1986年のテレビアニメ化を皮切りに原作をもとにさまざまな作品が製作されている。
〈テレビシリーズ〉
聖闘士星矢(1986年10月~1989年4月)
〈映画〉
聖闘士星矢 邪神エリス(1987年)
聖闘士星矢 神々の熱き戦い(1988年)
聖闘士星矢 真紅の少年伝説(1988年)
聖闘士星矢最終聖戦の戦士たち(1989年)
聖闘士星矢 天界編 序奏~overture~(2004年)
聖闘士星矢 Legend of Sanctuary(2014年)
〈OVA〉
聖闘士星矢 冥王ハーデス編
聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編(2003年)
聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 前章(2005年)
聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 後章(2006年)
聖闘士星矢 冥王ハーデスエリシオン編(2008年)
〈Webアニメ〉
聖闘士星矢:Knights of Zodiac(2019年)
〈あらすじ〉
この世には邪悪がはこびるとき、必ずや現れるといわれる希望の闘士聖闘士。その拳は空を裂き、蹴りは大地を割るという。彼らは神話の時代より女神アテナに仕え、武器を嫌うアテナのために素手で敵と戦い、天空に輝く88の星座を守護としてそれを模した聖衣と呼ばれる防具をまとう。そして現代、6年も厳しい修行を経てアテナの聖闘士となった少年星矢が父に運命を託された実の兄弟たちと共に地上の覇権を争う神々の争いに身を投じる。
世界中から愛され、今も人気のある「聖闘士星矢」のフルCGアニメ「聖闘士星矢 Knights of Zodiac」が2019年夏よりNet flixにて公開中。
この作品に木村社長が演出にて関わっております
演出のきっかけとは
こんなに話題性ある作品の演出のお話しを頂くことはかなり貴重です。
中にはやりたくてもやれない人だっているはずです。
木村社長もまさか自分にこんな仕事の話がくるとは思わなかったと感じているはずです。
ではなぜお話しがきたのか。
事の発端は、木村社長がとあるアニメ作品を見たことから始まります。
そのアニメ作品は「正解するカド」。
東映アニメーション様が手掛けるオリジナルCGアニメーション。
木村社長はこのアニメを見て自分もCG作品に関わりたいと思い始めます。
そして、そこから周りの方々に聞き込みをし自社でもできないかと考えますが、予算の関係でなかなか実現は難しいと断念。
ただあきらめきれず、周りには変わらずCGアニメ作品をやりたいと言い続けたそうです。
すると、その想いが通じたのか、今回のお話しを頂いたそうです。
フルCGアニメ作品に関わるのも東映アニメーション様とお仕事をするのも初めて。
さて、木村社長は今回何を感じられたのでしょうか。
2Dと3Dの違いについて
2Dと3Dの違い、完成された作品を見ると一目瞭然ですが、実は製作の段階から大きな違いがあるのです。
まず、絵コンテをもとに作画打ち合わせ(作打ち)を行います。
カメラの位置や舞台での立ち位置、光の方向性や影のつけかたなどのあたりをつけていきます。
ここまでは2Dも3Dも同じです。
次に、原画マンが作成したレイアウトをチェックしていきます。
さぁ、ここからが違ってまいります。
2Dの場合・・・
演出の方が一人机の上でひたすら紙状のレイアウトをチェックしていきます。
3Dの場合・・・
アニメーターや演出、制作、CGディレクターなど計8名位があつまり、ムービーになっているレイアウトをチェックしていきます。
ここで、それぞれの要望などを出し合っていきます。
木村社長はこのとき、レイアウトがムービーになっているので、絵を描く必要がない上に、誰が見ても分かりやすいものになっているので良いなぁと思ったそうです。(2Dですと、パラパラ絵になっているのでわかりづらい)
1日にチェックできる量も変わります。
2Dの場合・・・
30~50カット/1日
3Dの場合・・・
約150カット/1日
(なんとスロモーションでコマ送りしながら見ることも可能)
2Dと3Dでは制作の効率が全然違うのがお分かりでしょうか。
しかし、3Dの問題点は、1日にチェックできる量は2Dと比べると段違いですが、それぞれの部門のトップを集めて話す必要があるため、その段取りを組むのが大変です
CGアニメは大きな会社でないと難しい・・
今回、東映アニメーション様の聖闘士星矢 Knights of Zodiacに関わてみて、もっとCGアニメの勉強がしたいと感じた木村社長。
CGアニメの会社は、各部門が細分化され、技術がある。当たり前だが、しっかりお金も支払われている。
そして、結婚している方も多い。
仕事だけではなく、プライベートも充実しており、会社はよくなる一方。
あらためて、CG作品を創るには、お金が必要で大きな会社でないと難しい理由がわかった。
ただ、現在はCG作品が苦手な方も多いと思いますが、それも技術の革新により表現できないものが表現できてくるようになるといずれ払拭されるのではないかとおもいます。
そうすると、CG作品がどんどん増えていき、いつかぶりおアニメーションでもCG作品を創れる日がくるかもしれません(*´ω`)
その日を夢みて木村社長は今日も奮闘中です
そんな木村社長が演出された聖闘士星矢 Knights of ZodiacはNet Flixにて公開中です。(こちらから)
木村社長は、3話、5話、6話を演出されております(^▽^)/
是非みなさま見てみて下さいませ☆
そして、何かやりたいことがある人は口に出すようにすると実現しやすいのかもしれませんね(*´ω`*)
武士のように勇ましく、
犂き(好き)な人と
和を以て貴しとなし創る
お時間を割いて読んで下さいまして
本当にありがとうございました。
井村 万里子
声優。俳優。
元食品メーカー営業勤務。
芝居の魅力に惹かれ脱サラ。
ぶりおアニメーションブログ担当。
趣味:観劇・珍味料理を食べること。
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