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「桑田真澄さんから学んだこと」

みなさまこんにちは。声優の井村万里子です。

本日は、「桑田真澄さんから学んだこと」についてお話ししていきます。

 

 

桑田真澄さんについて・・・


 

元プロ野球選手で現在は野球解説者・野球評論家、

そして野球の指導者でもあります。

 

PL学園時代、清原和博さんとのKKコンビといえば

記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

 

 

短時間集中! 


 

勉強するにも何をするにしても短時間集中!なんて言いますが、

桑田さんのPL学園時代にこんなエピソードがあります。

 

およそ30年前、甲子園に向けて練習を重ねる日々。

寒い日も暑い日も練習を行います。

それこそ、朝練に夕方夜遅くまでなんて日課のような毎日でしょう。

 

投げ込み、走り込み、滑り込み・・・さまざまな練習がありますが、

なんでもやりすぎでは意味がありません。

高校時代に投げ込みをし過ぎて肩やひじを故障してしまったというお話しもよく聞きます。

 

 

桑田さんはそんな現状にいち早く気づき、中村監督(PL学園監督、現在は名古屋商科大学硬式野球ぶ監督)に提案したそうです。

「全体の練習の時間をもっと短くして欲しい(3時間30分ぐらい)。長時間の練習をしても質が落

ち、甲子園期間中の練習の様に短時間で練習した時の方が上手くなる」と。

 

それもこれも、桑田さんの心の中には常に

「プロにいきたい。プロに行って両親に恩返ししたい。このままではプロに行く前に怪我でプロに行けなくなってしまう」という想いがあったからでした。

長時間毎日200球以上投げる練習が当たり前だった当時、プロに行く前に故障してしまう事が

高校生の桑田真澄さんには分かっていた。

 

 

ぶりおアニメーション社長の木村も、小学校6年の時はエースでキャプテン

毎週日曜日の試合はダブルヘッターで14回を完投を繰り返し、小学校6年生で毎週鍼治療をしていたそうです。

 

話を戻して、桑田さんからの短時間集中での提案を受けた

中村監督さんもいきなりのこの提案には困惑されたそうで、

その練習方法で結果が出なかったら元に戻すという条件のもと行った結果、

見事PL学園は、桑田真澄さん在学中2度の甲子園優勝2度の準優勝とベスト4が1回という

金字塔を打ち立てました。

 

桑田さんは甲子園に向けて練習した中で、

一番伸びたのは甲子園期間前1ヶ月の2時間の練習だったそうです。

 

朝10時から正午までの2時間なので、食欲もあるし、

お昼寝もするから体力もあるので次の日も集中して練習できると。

長時間の練習を行うよりもはるかに良いことだらけです。

 

今だと受け入れる体制がありますが、30年前を考えると

そう簡単には受け入れがたいものだったのではないでしょうか。

 

 

アニメーション業界では・・


 

よく泊まり込みで仕事をして終わらせるなんてざらにある話ですが、

そもそもこれも半ば風潮めいたものもあります。

 

終わらないから泊まり込みでいいやなんて、長時間体制で制作するなんて日常茶飯事です。

ただ、本当にこの動き方でないと回らないのか?

 

桑田さんのお話しを思い出してみてください。

桑田さんは、現状に疑問を感じ、もっとこうした方がよいと考え行動を起こしています。

 

アニメーション業界で考えてみると、徹夜して身体が疲れて集中力がなくなって

いい仕事ができなくなる・・・なんて、野球と同じことがいえると思いませんか。

 

素敵な作品を創っていくためにも身体が資本であり、

そしてなにより、だらだらやるのではなく、なるべく時間を短く区切って動いていくことが、

集中力も続き良い仕事にも繋がっていくのだと思います。

 

ちなみに私は、家でお仕事をするときはタイマーを使って作業を行います(笑)

そうすると、一日でできることがぐんと増えました。

 

 

短時間集中を意識して常により良いアニメーション創りをしていきたい

ぶりおアニメーションでございます。

 

士のように勇ましく、

き(好き)な人と

を以て貴しとなし創る

 

 

お時間を割いて読んで下さいまして

本当にありがとうございました。

 

 

井村 万里子

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